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吉野仏壇製作所

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伝統的工芸品 京仏壇とは

■京仏壇の歴史

仏具は仏をまつる壮厳用具として、民衆の生活、習慣に支えられて発展してきたものであり、その制作は多くの工芸技術を結集した総合工芸というべきものであります。京都における仏具の製造は、平安仏教を特徴づけた最澄、空海の時代からであろうと推定されていますが、やはり11世紀はじめごろ仏師定朝の『七条仏所』創設によって、本格的な仏具製造の基礎を固めたものと考えられます。

当時七条は鋳物師、鍛冶、金銀細工師などの集住地であったと『新猿楽記』に記されており、金属仏具との関連性を見いだすことができます。

これらの仏像や仏具は専ら寺院用で、家庭用仏壇は厨子の変化によるものと思われますが、江戸初期の宗門改め制度によって各家庭の普及し、その需要が増大したものであります。

このような起源を持つ京仏壇・京仏具はそれぞれの製造過程が分業で、工程を異にしながらも、お互いの関連性において固く結ばれ、総合芸術としての本領を発揮しつつ、今日まで発展し続けてきたのであります。

 

■京仏壇のできるまで